一年前の今日は、
プレオープンの前日でした。
プレオープンの日は、
万全に、余裕を持って準備したくて、
だいぶ早い時間にお店に来て
準備していました。
お店を開けてすぐ、
最初のお客様が来てくださいました。
お客様は、
オープンを楽しみにしてくださっていた
近所の方でした。
うれしさと、緊張感。
そんな一日を終えて、ほっとして、
お店について
直せるところが見えてきました。
すぐに買い出しに行って、お店に反映する。
4日間のプレオープンは、
そんなことの繰り返しでした。
11月1日のオープンの日は、
不安と楽しみで眠れなくて、
朝早くに目覚めてしまい、
お店に来ていました。
早朝のお散歩の途中の方とお話ししてて、
「今日オープンなんです」と伝えると、
「頑張ってください」と言っていただきました。
そのあと、
その方は買いに来てくださいました。
楽しみにしてくれている人が
いるんだなぁ。頑張ろう。
と引き締まるような思いが
したことを覚えています。
同じようなお菓子のお店が
オープンの日は2時間ほどで完売した
という話を小耳にしたため、
たくさんお菓子を焼いて待ち構えていました。
思っていた以上に、
たくさんの方が来てくれて、
用意したお菓子がほとんどなくなり、
嬉しい気持ちと、
大変そうだけど、頑張ろう。
と、また引き締まる思いがありました。
フィナンシェが焼き上がったとき、
たくさんの方のうれしそうな顔が見られて、
お店を始めてよかったなぁ、
と日々思います。
オープン当時は
まだエスプレッソマシンが使いこなせていなくて、
申し訳なさを感じながら、
できる限りで、必死に淹れていたのを覚えています。
今は、エスプレッソマシンにも慣れて、
お話ししながらでも
安定して淹れられるようになりました。
お菓子も、安定して焼けるようになり、
7種類から始めた焼き菓子は、
今では30種類ぐらいに増えても
作り続けられるようになりました。
それでも、
焼きたてフィナンシェは、
あの日と同じです。
焼き上がったとき、
「いい香り」と、思わず声を漏らす方。
目の前に並んだ焼きたてを見て、
うれしそうな顔をする方。
その様子に、私たちも、
一年前と同じように
今でもうれしくなります。
そして、
もうひとつ、
変わらないものがあります。
ひと休みや切り替えのきっかけになる
お店でありたい、という思いです。
お店をつくるときから、
ずっと持ち続けているこの思い。
「おやつを食べにきました」
「癒されにきました」
「元気もらいにきました」
「来れる日を楽しみにしていました」
そして
「美味しかったです」
「癒されました」
「明日から頑張れます」
「次の新作が楽しみです」
この一年、そんな言葉をいただきました。
思い描いていたとおりに、
お店を使ってもらえている。
意外なような。
でも、よかったなぁと思っています。
「友達からいただいて、美味しかったので買いに来ました」
という方もいて、
KOCAGEの焼き菓子の美味しさで、
KOCAGEが広まっているのを感じます。
遠くから、
いつも楽しみにしながら通ってくれて、
「焼きたてフィナンシェを思うと、
移動も楽しい」
と話してくれる方も。
お母さんと来てくれた子どもが、
「将来ここで働きたい」と、
言ってくれたこともありました。
改めて、頑張って続けていこう、
という気持ちになります。
お店の前を通って帰る小学生は、
いつも楽しそうにお話をしてくれて、
私たちも楽しみにしています。
子どもたちから、
お菓子の感想やアイディアを
もらうこともあり、
なんだかほっこりします。
この場所には、もともと
”めんるい処 一八”さんがあって、
その看板を、今も残しています。
一八さんや近所にあった建物の思い出を
話してくださる方もいて、うれしく思っています。
ただ、看板を見て、
うどん屋さんと間違えて入ってこられる方もいて、
それは、大変申し訳なく思います。
前を通る方、立ち寄ってくださる方。
この一年、本当にありがとうございました。
二年目も、これまで続けてきたことを、
しっかり続けていきます。
新しいことにも取り組みながら、
変わらないことの価値も、
高めていけたらなぁと思っています。
KOCAGEも、
もっといろんな方に知っていただいて、
その方の毎日の、
ひと休みや切り替えのきっかけに
なれたらうれしいです。
そんなことを思いながら、
今日もお菓子を焼いています。