飲み物が一緒にあること

お菓子を食べるとき、

なんとなく

飲み物も一緒に用意したくなります。

 

なくても食べられるのに、

なぜか隣にあると

すこし落ち着く。

 

お菓子は

それだけでも美味しいけれど、

ひと口食べると

自然に飲み物が欲しくなることがあります。

 

口の中の水分が

すこし連れていかれる感じがある、

ということも

多分あるのだと思います。

 

甘さや香りのあとに

ひと口飲みたくなる。

 

ごく自然に

そういう流れが生まれるところに

お菓子と飲み物の

近さのようなものを感じます。

 

一方で、

飲み物だけだと

どこか物足りないこともあります。

 

ひと息つきたい気持ちはあるのに

それだけでは

まだ少し手が止まらないような。

 

そこにお菓子が一つあると

その時間が

ちょうどよくおさまるような。

 

すこし

お腹が減っているだけのような。

 

そう考えると、

お菓子と飲み物は

味が合う

ということだけではなくて

身体の感じとしても

よく似合っているのかもしれません。

 

それに

飲み物が一緒にあると

お菓子を食べる、というひと時に

少し幅が出るようにも思います。

 

組み合わせが増えるだけで

楽しみ方もすこし増えていく。

 

同じお菓子でも

コーヒーと一緒にあると

甘さがやわらかく感じたり、

紅茶と一緒にあると

香ばしさがよく見えてくる気がしたり。

 

冷たい飲み物と合わせる日と

あたたかい飲み物と合わせる日でも

すこし印象が変わることもあると思います。

 

お菓子そのものが変わるわけではないのに

隣にあるものが変わると

その時間の空気も

すこし変わる。

 

今日はこれにしようかなぁ

 

と考えることも

その時間の一部なのだと思います。

 

コーヒーがいいかなぁ

紅茶の方がいいかなぁ

今日はすこしスッキリしたいなぁ

 

そうやって

組み合わせを選んで嗜むことは

自分を自分で

整える時間でもあるのかもしれません。

 

こうしたら合いそうだなぁ

と思って

やってみる。

 

思った通りだったり

すこし違ったり。

 

でも、

その違いごと

悪くないような気もします。

 

自分が何を欲しがっていたのか

どんな味や温度がしっくりきたのか

 

お菓子と飲み物を通して

自分の感覚を

すこし確かめているようなところも

ある気がします。

 

それは

大袈裟なことではないけれど、

小さな楽しみでもあり、

小さな安らぎでもあり、

小さな挑戦でもあり、

小さな成長のようなものでも

あるのかもしれません。

 

正解を見つける

というほどではなくても、

昨日より少し

自分のことがわかるような。

 

そんな感覚。

 

お菓子は

お腹をいっぱいにするためのもの

というわけでもないし、

飲み物も

喉の渇きを満たすためだけのものでは

ないのかもしれません。

 

そのふたつが一緒にあることで

味わう時間だけではなく、

その日の自分に合わせて

お菓子と飲み物を選び

食べて飲んで

あとから少し振り返る。

 

その一連の流れが

ひとつの嗜みに変わっていく。

 

そんな時間の過ごし方も

おもしろいなぁ

と思います。

 

KOCAGEのお菓子も

飲み物と一緒にあることで

ほっと一息つく時間や

その日の自分を

すこし整える時間に

そっと馴染めたらうれしいです。

 

そんなことを思いながら

今日もお菓子を焼いています。