ここ数年、桑名駅周辺は
新しいお店がたくさんできる一方、
無くなったお店もたくさんあります。
桑名駅前の桑栄メイトは
古くから皆に愛され
惜しまれて閉業してから数年経ち
現在、解体工事が進んでいます。
私たちにとっても
思い出がたくさんある場所で
名残惜しい気持ちになっています。
おそらく
一生忘れることがない場所です。
そんなふうに思う一方で
『この場所って前はなんだったかなぁ』
と思うことが
増えてきたように思います。
KOCAGEがある場所には
もともと
”めんるい処 一八”がありました。
毎週きしめんを食べていた方
出前してお家で楽しまれた方
小さい頃に前をよく通った方
奥さまと初デートに使われた方
など
前を通る方から
そんな一八さんのお話を
よく伺います。
それぞれカタチは違っても
その人なりの思い出が残っているのだなぁ
と感じます。
一八さんは
古くからこの地域のお食事を
支え続けてこられましたが
10年以上前に閉業されました。
それでも今なお
多くの人の記憶に残っていることを
すごいことだなぁと純粋に思います。
ついこの前まで見慣れた風景が
気づけばなくなっていたり
新しいものに変わっていたり。
それにどんな意味があるかを
考えるより先に
風景のほうが変わっていく。
というより
考える余裕を与えてくれないぐらい
猛烈な速さで。
そんな時代だからこそ
この場所での素敵な体験を
ふと思い出してもらえたらなぁ
なんて思い
私たちは一八さんの看板を残しました。
私たちにお話していただいたり
看板を見て思い出したり
なんでだろうと不思議に思ったり
記憶が折り重なって
どこまでもつながっていく。
なんだかすこしロマンを感じます。
一八さんと
たくさんの方がつないできた
この場所の記憶を
私たちがすこしだけ預かっている。
そんな感覚があります。
つなげてきてくれたことに感謝しながら
大切にしていきたいと思います。
そんなことを思いながら
今日もこの場所でお菓子を焼いています。