誰かに贈りものを選んでいるとき
何を思いながら選んでいるのだろう。
そんなことを思うことがあります。
何が好きだろう
重たくない方がいいかな
気をつかわせない方がいいな
そんなふうに
贈りものは、相手のためだけに選ぶもの
だと思っていました。
KOCAGEでは
贈りものに焼き菓子を選ばれる方も
多くいらっしゃいます。
久しぶりに会う人に渡すのか
いつものお礼に渡すのか
あまり大げさにはしたくないけど
何もないのもすこし寂しい。
お相手を思い
迷いながら選ばれる姿には
そのときの関係や空気感
そして自分の気持ちまで
静かに重なっている気がします。
贈りものは
相手のためだけのものだと思っていました。
でも今は
何を渡すかを考える時間は
「何が喜ばれるか」
を考える時間であると同時に
自分の気持ちの置きどころを
探す時間でもあるように思います。
相手のことを思いながら
自分はどんなふうにこの人に会いたいのか。
どんなふうに気持ちを渡したいのか。
そして
どんなふうに届いたらうれしいのか。
そんなことまで
静かに考えているのかもしれません。
そう思うと
贈りものは特別な場面だけのものではなく
もうすこし日常の中にあってもいいものに感じます。
すこしだけ会う日に。
ありがとうを大きく言うほどでもない日に。
何か理由があるようでないような日に。
焼き菓子は
そんな小さなときの贈りものに
すこし似合っている気がします。
大げさすぎず
でも軽すぎない。
渡した後に
その人のタイミングで楽しんでもらえる。
その場で終わらず
持ち帰ってからも続いていく。
そんなところに
焼き菓子の贈りものとしての
やさしさを感じます。
相手のために選んでいるつもりだったものの中に
自分の気持ちもすこしだけ入っている。
贈りものには
そんなところがある気がします。
KOCAGEの焼き菓子も
誰かのために選ばれながら
その人自身の気持ちにも
そっと寄り添うようなものであれたら
うれしいなぁ
なんて思いながら
今日もお菓子を焼いています。